忙しい朝のお弁当作りは、親にとって大変です。
・好き嫌いが激しく、入れられるものが少ない
・明日仕事が早いから、作る時間があまりない
・連日、お弁当がいる。2個、3個…
、、、なんてことも。
しかも親は、悩んで作ったのに、子どもが残して帰ってきて、悲しい思いをすることも多々あります。
・前とは違うおかずにしたい
・時間がないから、パパッと簡単に作りたい
・栄養を考えたい
・全部食べてもらいたい
そのようなことを考えながら、親は作ります。
他にも、自分やパートナーにお弁当を作るとき、同じようなことを考えることもありますよね。
作る側としては、”相手(子ども、パートナー)に喜んでもらいたい”と思うこともあるのではないでしょうか。
ここでは、お弁当のおかずを考えるときの、3つのポイントをご紹介します。
子どものお弁当に、何のおかずを入れるか、困ったときの解決法1【子どものリクエストにする】
好きな食べものを入れる
まずは、子どもに何を入れてもらいたいかを、きいてみましょう。
すると、たいていの子は、好きな食べものをリクエストします。
この写真は、私の息子が、年少のときの初めてのお弁当です。
私はこのとき、息子が園に持って行くお弁当を、初めて作りました。
しかもこのお弁当を作ったときは、息子が入園したばかり。
・環境に慣れておらず、息子の心は不安定
・以前より好き嫌いが多い
・食欲があまりない
これらの息子の姿から、お弁当のおかずを何にしようかと、とても悩みました。
息子に、お弁当に何を入れてほしいかきくと「パンとりんごがいい!」とリクエストされました。乗り物や卵も好きだったのと、少食だったため、まずは様子をみて完食できるようにしました。
するとその日は、ほぼ完食!
でもほぼ、、、
ハムやカニカマは、私が勝手に入れたものだったため、残していました。
私は、息子が野菜は食べられなくても、色鮮やかにしたかったのです。
けれど、ハムやカニカマは、ほとんど食べたことがありませんでした。そのため、どんな味かわからず、不安で、食べられなかったようです。
次のお弁当では、息子がリクエストした、好きなものだけが入ったお弁当にしました。
こちらが、そのときのお弁当です。
ほぼ、マカロニとチーズのみです。
すると、
息子は帰ってきてすぐに「今日のお弁当、全部食べたよ!お弁当、見たい?」といい、空っぽのお弁当箱を出し、ふたを開けてまで見せてくれました。
きっと、お弁当を完食できたことがうれしかったのでしょう。
私が作ったお弁当を、息子も完食できて喜ぶ…そんな息子の”できた”という喜びが、なんともいえない、私にとっても、うれしい気持ちになりました。
しかし!
栄養も考えたいですよね。
そのため普段の食事で、ハンバーグやチキンライス、お好み焼きなどを作ったとき、野菜を小さく切って入れていました。
すると、そのメニュー(おかず)が息子にヒット!大好きになり、野菜も食べてくれるようになったのです。
その後のお弁当作りでは、ハンバーグだったり、マカロニサラダだったり。
その都度、何が良いかきくと、野菜が入っていても、そのときハマっている好きなおかずとして、教えてくれるようになりました。
栄養もとれて、入れられるおかずも増えた!
お弁当のおかずに何を入れるか困ったときには、普段の食事での工夫も大切なのです。
※ハムやカニカマなど、添加物が入っているものはさけたいですが、お弁当のときだけ!と割り切って入れています。またハムやカニカマは、お弁当の中身を、簡単に、かわいく詰めるのにも役立ちます。しかし、カニカマはアレルギーのリスクがあるため、注意が必要です。マカロニなどのパスタは、有機パスタを使っています。
リクエストが同じでも良い
しかし、嫌いなものはやっぱり嫌いだったり、好きなものはずっと好きだったりします。
息子の野菜嫌いは、少しは克服したものの、次第にお弁当に入れるおかずの内容は、ほぼ一緒になってしまいました。リクエストをきいても、ほぼ同じ。
けれども、同じ内容でも良いのです。
その理由は
・好きなものが入っていると、安心するため
・完食できると喜び、食べることが楽しくなるため
・作った側も、喜んでくれたり、完食してくれたりすると、作ることが楽しくなり、意欲につながるため
の3つです。
あまり、同じメニューになるからと思わず、”1日に食事は3回”あるんだと、力を抜いても良いのではないでしょうか。
私の場合は、同じおかずになるのであれば、見た目だけでも、楽しくなるようにしていました。
季節を感じられるお弁当もいいですよ。
時間があるときは、1つのおかずだけでも工夫して作ると、かわいくなります♪
少し苦手な食べもは、相談してから入れる
はじめは、好きなものだけを入れたお弁当にしていました。しかし、しばらくしてから「トマトも入れて良い?」と聞くと「1つだけなら良いよ」などといってくれるようになりました。
「入れて」と「入れてもいいよ」と言われたおかずを詰めるようにしたのです。もちろん、好きなものも入れて、苦手なものは一つ加えるだけです。
すると息子の場合は、お弁当のおかずの内容がいつも同じであっても、1つだけ相談して、ちょっとチャレンジして作ると、普段食べないものも完食して帰ってきてくれたのです。
このお弁当は、息子が年少のときの、3月のお弁当です。
1年がたち、いろんな食材も、食べてくれるようになりました。
[好きやものは応えながら、苦手なものは相談して作ると完食してくれる]
これは、完食する喜びを味わっていたため、できたことでもあります。
子どものお弁当に、何のおかずを入れるか、困ったときの解決法2【食べやすくする】
子どもは、お弁当を自分で食べる経験がないと、はじめから上手に食べることはできません。
先生が食べさせてくれることもありますが、
・子どもの人数が多いと、なかなか食べさせてもらえない
・ずっと座ったまま食べる集中力がない
・途中で食べることをやめてしまう
このようなこともあるでしょう。
自分で食べようとしても、スプーンやお箸で食べる経験が少ないと、より難しいです。またおかずが大きく硬いと、食べにくいです。
すると子どもにとって、食べることが苦痛となります。自分で食べようとしなくなったり、食べる意欲もなくなったりするかもしれません。
そうならないためにも、まずは食べやすい大きさや硬さのご飯やおかずにしましょう。
ピックを刺して、パクッと食べやすくすることもできます。
100均でも、かわいいピックがたくさん売っています。
これはほんんど、100均で購入したものです。かわいいピックがさしてあるだけで、子どもは食べたくもなりますよ♪
また幼い子のお弁当は、子どもに食べさせるとき、先生や親も一緒に食べなければ、より食事に時間がかかります。
そのため食べさせやすくすることで、スムーズに、一緒に食べることができます。
さらに子どもも、食べやすくされていると”自分で食べてみよう”という気持ちになります。
他にも、ぶどうやりんご、うずら卵を食べて、子どもが窒息死したという悲しいニュースがありました。
そのような悲しい事故が起こらないためにも、おかずを入れる際は、半分または小さく切っておく必要があるでしょう。
※100均のピックは、季節ものは、その季節に近づいてから販売されます。また上の写真に載せているピックで、すでに販売中止になっているものもあります。
子どものお弁当に、何のおかずを入れるか、困ったときの解決法3【楽しく食べることを重視する】
子どもたちが楽しみにしているお弁当。
けれども親の望むお弁当にすることで、“食べにくい”、”食べないといけない”と子どもは葛藤します。そして食べる時間が、辛い時間になってしまいます。すると”食べたくない”になり、完食できず、食べる意欲がなくなります。
栄養も大事。時間短縮して作ることも必要。ですが、栄養は、1日3食、3回で考えられます。時間がなければ、作り置きしたり、簡単に作ることができるグッズを購入したり、工夫することができます。
これは息子が1歳のときに、100均(ダイソー)で購入しました。
小さなおにぎりを3つ、ご飯を入れて振るだけで、あっという間に作ることがてきます。
1歳児のお弁当でも使えます。
これに海苔やふりかけをつけても良いです。
普段の食事でも、子どもたちが自分で作ることができ、お箸でつかむ練習になる、つかみやすいおにぎりも作ることができるため、とても便利です。
▼『ふりふりごはんボール』 ダイソー
まずは親の望むお弁当ではなく、子どもの望むお弁当を作りましょう。そして先生や友だち、家族と一緒に食べる喜びや、”自分で食べる”という、楽しさを味わうことを大事にしてはどうでしょうか。それが“食べたい”という食欲にもつながります。
またお弁当の彩りも”食べたい”という気持ちにさせてくれます。可能であれば、意識して入れてみてください。
さらに小学生くらいになれば、一つのお弁当に、甘い、酸っぱい、しょっぱい、からいなど、いろいろな味覚のものを入れると、より一つ一つのおかずが美味しく感じられます。酢の物や梅干しなどの、酸っぱいものは、他のおかずが腐るのを防いでくれるため、大きくなって食べられるようになったら、入れることをおすすめします。
時間があってもなくても、工夫することによって、食べる人も作る人も、より楽しいお弁当の時間になります。そして、完食することで、食べる人も作る人も、うれしくなります。さらにそれが、食べる意欲と作る意欲へとつながるのです。
子どものお弁当のおかず、何を入れるか困ったときの解決法
子どものお弁当のおかずに、何を入れるか困ったとき、子どもにリクエストをきくことによって、食べることが楽しくなります。
また小さな子どもほど、食べやすくしましょう。
子どもにとって、うれしいお弁当は、友だちや先生と食べることを楽しむことができ、食育に繋がります。
リクエストしたものを作ってくれたことで、子どもは喜びます。悩んで一生懸命作ったものを完食してくれると親もうれしい気持ちになります。
すそしてそれは、より親子の絆も深めてくれるのではないでしょうか。
私も学生のときや独身時代、ずっと母親がお弁当を作ってくれました。
お弁当は、子どもが、"母親(親)から大事に育ててもらった”と感じられる思い出の一つです。
食べた人が”うれしかったな”と心に残るお弁当を1回でも2回でも良いんです。
おいしいおかずが作れなかったと思っても、息子は「おいしかったよ!ぼくは、好きだったよ」といってくれました。好きなものが入っているだけで良いのです。
お弁当のおかずに迷ったら、ぜひこれらのことを意識して、考えてみてくださいね。
次回は…
お弁当のおかずを考えるときにも触れましたが、子どもの食の好き嫌いの、原因と対応について、簡単なレシピも含めて、お伝えします。
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