「ママ嫌い」の真相!1歳~5歳の理由と対応・パパの出番で絆深める

「ママ嫌い」の理由と対応 子育て

「子どもに、‟ママ嫌い”と言われてショック」

「私の方が、パパより子育てがんばってるのに、なんで‟パパは好き”で、‟ママは嫌い”なんだろう」

大好きなわが子に「嫌い」と言われると、悲しいですよね。

子どものお世話はほとんどママがしていて、将来のことも考えているのに、「嫌い」と言われて辛いですよね。

本当は、優しいママでいたいし、ずっと遊んであげたいですよね。

カハリー
カハリー

私もはじめは「ママ嫌い」と言われて胸が痛かったです。でも、ママが悪いわけではなんですよ。本当はママのことが一番大好きなんですよ。

今回は、「ママ嫌い」と言われて辛い思いをしているあなたへ

カハリーの体験と、子どもが「ママ嫌い」という理由や対応をお伝えします。

カハリーのプロフィール

・元保育士、元幼稚園教諭。0~6歳児の、さまざまな年齢の子どもの保育を経験

・保育園の立ち上げにたずさわり、主任を担う

・現在は、5歳の男の子と、3歳の女の子を育てる、2児の母

この記事の内容

●「ママ嫌い」と言われたカハリーの体験談

●「ママ嫌い」という理由

●1~5歳の子どもの発達からの理由

●「ママ嫌い」への対応

●ママの気をつけたい行動

●「ママ嫌い」「パパ好き」の理由とパパっ子になるメリット

順を追って、お伝えしますね。

お読みいただければ…

子どもの気持ちを理解し、落ち着いた対応ができるようになります。

ママの感情が安定することで、子どもも素直に気持ちを伝えられるようになります。

コミュニケーションを通して、言葉を覚え、相手に思いを伝える力が育ちます。

パパとも一緒に育児ができ、ママの負担軽減や、家族の絆が深まります。子どもにとって、将来の理想的な家庭の基盤がつくられます。

子どもの気持ちをポジティブに、受け止めていきましょうね。

「ママ嫌い!」と言われたママの気持ち

ママが台所で泣いている
子どもに「ママ嫌い」と言われて、泣いているママ

私は、息子と娘の2人の子どもがいます。
上の息子は、現在5歳。とっても甘えん坊です。

1歳のときは、言葉の獲得も早く、妹が生まれても、赤ちゃん返りはしませんでした。

2歳のときは、「じゃない!じゃない!」(通称:じゃないじゃない期)と言っていたけれどたった3か月。

3歳のときには、「幼稚園行きたくない」と大騒ぎだった1年2か月。

その後、4歳でやってきたのが、「ママ嫌い」。約5か月、続きました。

息子に「ママ嫌い」と言われたときの辛さと戸惑い

息子が4歳(年中)のときのことです。

少しでも嫌なことがあったり、自分の思い通りにならなかったりすると、1日に何度も「ママなんか嫌い!」と叫ばれるようになりました。

●お風呂の水を出しっぱなしで遊ぶため、もったいないから止めると「ママ嫌い!」

●夕ご飯になるから、早く片付けるよう言うと「ママ嫌い!」

はじめは「ママ嫌い」と言われても、「ママは大好きだよ」と言っていました。

しかし、それでは思いが伝わっていないと感じるようになりました。

「嫌い」と言う理由はわかっていてました。

しかし、疲れているときや何度もストレートなことばで言われる辛かったです。ショックで受け止められませんでした。「嫌いでいいよ」と言ってしまうことも…。

すると息子は「ママ嫌い!」と言うとすぐに別部屋に行き、しばらく1人で過ごすようになりました。

代わりのものではダメ。約束もできない。わがままや甘えと感じ、どうにもできないことを要求されて、困ってしまいました。

息子の気持ちも抑えられず、私も反発したくなかったため、距離をとって、息子が気持ちを切り替えるのを待つことしかできませんでした。

「ママ嫌い」「パパ好き」と言われたときの悲しみ

4歳前までは、ママっ子だった息子。パパが触れようとするだけで、「ママがいい!」と言っていました。

しかし!

私はパパのことを好きでいてほしいと思い、「パパすごいね」「パパかっこいいね」と、意識して言うようにしていました。

すると息子は「パパ好き」と言うようになりました。

昼間はパパがいません。息子の成長とともに怒る場面も増えました。ずっと一緒にいることがしんどくなり、私には息抜きの時間も必要でした。

▼息抜きの時間の作り方や具体的な過ごし方は『パパママ先生みんなで子育て』を参考にしてみてください。

下の子もいるので、無意識にお兄ちゃんとして見てしまうこともあったのでしょう。息子は、ママには「ママ嫌い」と気持ちをぶつけるようになりました。

一方、パパは

仕事から解放されて、子どもに癒さるようでした。何度も「かわいい」と言いながら、優しく接していました。私が家事をしていると、じっくり遊んでくれます。子どもに要求されたことは、すぐに応えていました。

私は、パパより子どもと一緒にいる時間が長いです。けれども、パパみたいにずっとは優しくなれないため、「ママ嫌い」「パパ好き」になったのだろうと思うようになりました。

子育ての体への負担は減ったものの、息子に「ママ嫌い」「パパ好き」と比べられることは悲しかったです。

けれども、

夫がいつも「ママすごいね」などと子どもの前でほめてくれていました。

息子は何か痛いこと、辛いことがあったときは、ママを求めていたため「やっぱりママがいいよね」と私と息子に言ってくれていました。

私は息子に「ママ嫌い」と言われショックを受けても、夫の言葉に救われていました。

子どもが「ママ嫌い」という3つの理由

男の子が芝生にしゃがみこんで泣いている
まだ遊びたくて「ママ嫌い」と泣き叫んでいる息子

かわいくて、大好きなわが子に「ママ嫌い」と言われると、あなたもショックを受けますよね。

しかし、信頼しているママだから言える言葉です。本当はママのことが大好きなのです。

「ママ嫌い」と言ってしまうのには、3つの理由があります。

1.自己主張している

2.欲求不満がある

3.注意を引きたい

1つずつ例をあげながら、お伝えします。

自己主張している

子どもが「ママ嫌い」という1つ目の理由は、『自己主張』です。

たとえば、子どもと公園で遊んでいるとき…

ママ「帰ってご飯作らないといけないから、そろそろ帰ろう」

子「・・・」(砂場で遊び続ける)

ママ「帰るよ。もうおしまい」

子「ママ嫌い!」(まだ遊びたい!)

激しく泣かれ、無理やり連れて帰ることに・・・

中断された子どもは、‟まだ遊びたい”気持ちを伝えるために、「ママ嫌い」という言葉になることがあります。

自分の意見や希望に対して、強い感情を表し、主張するのです。

欲求不満がある

子どもが「ママ嫌い」という2つ目の理由は、『欲求不満』です。

たとえば、子どもとデパートに行ったとき…

子「ママ、これ買って!」

ママ「今日はなんでもない日だから、買わないよ。お誕生日のときに買おうね」

子「ママ嫌い!」(今日、欲しい!)

子どもは自分の欲しいものややりたいことができないと、欲求不満を感じ、「ママ嫌い」と表現することがあります。

注意を引きたい

子どもが「ママ嫌い」という3つ目の理由は、『注意を引きたい』からです。

たとえば、ママがご飯を作っているとき…

子「ママ!来て!」(積み木を1人で高く詰めたよ!見にきて!)

ママ「なに?今、ご飯作ってるから行けない」

子「もういい!ママ嫌い!」(家事ばっかりしないで、自分の方もみてほしい)

子どもはかまってもらえず、寂しさを感じます。「ママ嫌い」と言って、注意を引くのです。ママが「どうしたの?」と反応してくれることを期待しています。

「ママ嫌い」と言う1歳~5歳の子どもの発達からの理由

ママの膝の上で顔を隠して泣いている女の子
「ママ嫌い」と言い、どうすればよいかわからず泣いている子ども

「ママ嫌い」という理由は、自分の気持ちを強く伝えようとしているからです。

しかし、本当にママが嫌いというわけではありません。自分の気持ちを伝える方法が、まだ未熟なのです。

「ママ嫌い」という‟言葉”を使う理由は、それぞれの年齢の発達過程の特徴によっても違います。

1歳から5歳まで、順にみていきましょう。

1歳の子が「ママ嫌い」という理由

1歳の子どもが「ママ嫌い」と言う理由は、言葉の発達が未熟だからです。

1歳の子どもは、知っている言葉や、言える言葉がまだ少ないです。自分の気持ちや考えもうまく言葉で表現することができません。簡単な言葉やフレーズを使います。

たとえば…

・お腹が空いているけれど、ご飯がすぐに出てこないとき

・眠いけれど寝れないとき

イライラや不満を「ママ嫌い」という簡単な言葉で表現することがあります。

感情のコントロールも未熟で、自分の欲求が満たされないと、すぐに強い反応を示します。

「ママ嫌い」2歳3歳の子がいう理由

2歳3歳の子どもが「ママ嫌い」と言うのは、『イヤイヤ期』と呼ばれる成長の一環です。

イヤイヤ期とは、自分の意思や考えを持ちはじめる時期です。

自己主張が強くなります。

たとえば…

・自分で靴を履きたいのに、ママが手伝おうとしたとき

・野菜を1人で切りたいのに、ママに「危ないからダメよ」と言われたとき

‟自分でやりたいのに邪魔された”と感じ、自分の思い通りにならないと、「ママ嫌い」と言うこともあるでしょう。

「ママ嫌い」4歳の子がいう理由

4歳の子どもが「ママ嫌い」という理由は、『4歳の壁』と呼ばれる成長の過程にあります。

4歳の壁とは、言葉や体が成長していても、精神面が未熟のためストレスを感じ、再び甘えたり、反抗したりする時期です。

自立心も強くなり、もっと自分の思い通りにしたい気持ちが強くなります。でも、まだうまく自分の感情をコントロールできないのです。

たとえば…

・ご飯にふりかけを自分でかけたかったのに、ママが何も言わず勝手にかけたとき

・すごろくでサイコロを遠くに転がし、何度も6が出たことを主張していると、ママに指摘されたとき

自分でできるのにやらせてもらえなかったり、‟ママがうるさい”と思ったりすることで、「ママ嫌い」と言われることがあります。

ママも、‟まだ小さい子”としてかかわったり、‟大きくなったから”とかかわったりする場面があるのではないでしょうか。

この時期は、子どもが自分の力を試しているときなのです。

「ママ嫌い」5歳の子がいう理由

5歳の子どもが「ママ嫌い」という理由は、『5歳の中間反抗期』にあります。

中間反抗期は、子どもが自分の意思や考えをもっとはっきりと持ちはじめる時期です。

自分の力を試しながら、周りの大人と自分の意見の違いを感じたりします。

たとえば..

・先に遊んでいたブロックを妹とられ、ママに分け合うよう言われて少し渡すが、「もう少し」と言われたとき

・夕食の時間になり、ママが「片付けして」と言ったが、あとでまた遊びたいため一部そのままにしていると、「全部片づけて」と言われたとき

自分の中で、‟こうしよう”という考えがあります。しかし、ママのいうことに従わなければならず、‟自分の考えを無視された”と感じてしまうと、「ママ嫌い」と言うこともあります。

「ママ嫌い」という子どもへの3つの対応

ママに抱っこされて笑っている親子
ママも息子も笑顔になれてうれしそうな様子

子どもに「ママ嫌い」と言われて、悲しい気持ちになるのは自然なことです。しかし、子どもの言葉をストレートに受けとめる必要はありません。

1歳〜5歳の子どもは、言葉や感情のコントロールがまだ未熟なのです。自分の気持ちをわかってくれる大好きなママだから言ってしまうのです。

「ママ嫌い」と言われたときは、以下の3つの対応をおこなってみてください。

1.気持ちを理解する

2.「大好きだよ」と言う

3.言われて悲しい気持ちを伝える

順を追って、具体的にみていきましょう。

気持ちを理解する

「ママ嫌い」という子どもには、まず「ママ嫌い」と言った気持ちを理解することが大切です。

子どもが「嫌い」と言うのは、言葉通り‟ママが嫌い”と思っているわけではありません。

何かに困っていたり、悲しかったりすることを伝えたいからです。‟ママならわかってくれる”と思っているからです。

ママは落ち着いて、子どもがどんな気持ちなのか想像してみましょう。

・眠かったり、疲れているようだったら抱っこする

・ママに見てほしい気持ちがあったら、少し手を止めてみる

・まだ遊びたかったようすだったら、自分で区切りをつけられるように「あと何回したら、おしまいにする?」などと聞く

・「自分でやりたかったんだね」「悲しかったんだね」と、子どもの気持ちを言葉にする

わからなければ、「どうしたの?」と優しく聞いてみてください。

まずは、子どもの気持ちを理解して、受けとめることが大切です。

ママが子どもの気持ちに寄り添うことで、子どもは安心して自分の気持ちを話せるようになります。

その繰り返しで、少しずつ、自分の気持ちを上手に伝えられるようになるのです。

「大好きだよ」という

「嫌い」と言われた人に「大好き」と言うのは、少し勇気がいりますよね。

しかし、わが子は本当に嫌いなわけではありまあせん。「ママは大好きだよ」と寄り添ってみてください。

すると…

・ママの言葉で、自分が愛されていることを実感する

・安心して、落ち着く

・親子の絆が強くなる

・自分の感情を、上手に表現できるようになる

他にも、抱っこやハグをして、安心させてあげることも良いでしょう。

私はなかなか「大好き」と言えないとき、絵本を一緒に読んで、‟大好き”な気持ちを伝えていました。

▼『あなたがとってもかわいい』 

みやにしたつや 作・絵

金の星社 2002年2月発行

定価1540円(税込)

あなたがとってもかわいい :みやにしたつや
あなたがとってもかわいい みやにしたつや 子を思う親の普遍的な愛を描いた絵本いつもとってもかわいい赤ちゃんの顔。泣いた顔、笑った顔、あくびしたりくしゃみした顔、うんちの時の真っ赤な顔。大きくなった今も、少しも変わらない。“あなたがとってもかわいい”母親の大きな愛を描いた心あたたまる絵本。

子どもの成長を見守りながら、いつも愛されていると感じられるように優しく対応することが大切です。

親子のコミュニケーションを通じて、解決していきましょう。

悲しい気持ちを伝える

「ママ嫌い」と言われたとき、あなたはどんな気持ちになりますか。

理由がわかっていたとしても、ショックを受けますよね。悲しい気持ちになりますよね。

ママ自身の悲しい気持ちを伝えることも、子どもの成長を促すためには、大切なことです。

・自分の言葉が、相手にどんな影響を与えるかを学ぶ

・相手の気持ちを理解し、思いやりの心が育つ

・相手の気持ちに寄り添った行動をする

‟思いやり”を育てる良い機会になります。

ママが自分の気持ちを素直に伝えることで、子どもも自分の気持ちを表現しやすくなるでしょう。

「ママ嫌い」という子どもに対してママの気をつけたい行動3つ

聞きたくないと耳を塞ぐ子ども
ママにいろいろと言われることが嫌で、耳を塞ぐ息子

「ママ嫌い」と言われると、ママは傷つきますよね。しかし、敏感に反応して感情をぶつけてしまうと…

・問題を悪化させる

・子どもの心も傷つける

・子どもとの関係が崩れる

・自分の気持ちを素直に出せなくなる

ママ自身の感情をコントロールすることは、大切になります。

子どもの成長を促すためにも、以下の3つの行動に気をつけてみてください。

1.問い詰ない!

2.感情的にならない!

3.無視をしない!

1つずつ考えてみましょう。

問い詰めない!

「ママ嫌い」という子どもに対して、「どうしてママが嫌いなの?」としつこく聞きと、子どもはもっと困ったり、怖がったりします。

子どもは、自分の気持ちをうまく言葉で説明できないため、問い詰められると混乱してしまいます。

自分の気持ちを話すことも怖くなり、ママに本当の気持ちを言わなくなるかもしれません。

子どもが安心して話せる環境を作ることが、言葉の獲得や問題解決につながります。

感情的にならない!

「ママ嫌い」という子どもに対して、「そんなこと言うなら、もう知らない!」「ママも嫌い」と言うと、子どもの心の傷をより深めてしまいます。

子どもはママを傷つけてしまったと感じ、自分の気持ちを表現するのが怖くなります。

感情的になると、冷静に話し合うことも難しくなるでしょう。問題も解決できず、親子の信頼関係も、崩れてしまいます。

でも、本当はママだって、泣いたり、怒ったりしたくないですよね。

感情的になる場合は、「アンガーマネジメント」をしてみてください。

▼怒りの感情をコントロールする「アンガーマネジメント」のやり方は、『CONOBAS』を参考にしてみてください。

反抗期に負けない!子育てアンガーマネジメントのやり方|子どもを伸ばす幼児教育情報サイトCONOBAS(コノバス)
「カッとなるのをやめたい…」反抗期の子どもと正しく向き合える、アンガーマネジメントの具体的なやり方を紹介します。

たまには息抜きをすることも大切です。

息抜きの時間の作り方や過ごし方は『パパママ先生みんなで子育て』を参考にしてみてください。

無視をしない!

ママは、日々忙しく過ごしていると、子どもの気持ちに耳を傾けられなくなることがありますよね。

しかし、ママが「じゃあ、勝手にしなさい」と言ったり、何も言わずにそのまま放っておいたりすると、子どもは‟自分の気持ちをわっかってもらえない”と感じてしまいます。

悲しくなったり、寂しくなったりします。

自分の感情を表現することが無意味だと感じ、本音を言わなくなるかもしれません。

子どもは、自分の向き合ってくれているとわかると、‟本当の気持ちを話してみようかな”と思うことができます。

子どもの話を聞いてあげるためには、あなたも誰かに話を聞いてもらってくださいね。

「ママ嫌い」「パパ好き」という理由

子どもからパパへの絵と手紙
パパのことが大好きな子どもたちが描いた絵とメッセージ

子どもが「ママ嫌い」「パパ好き」と言うのは、ママの愛情不足ではありません。

「ママは嫌い」で、「パパは好き」というのには、理由があります。

・子どもにとってママとパパの役割が違うから

・パパとママの関係が良いため

具体的にみていきましょう。

ママの愛情不足ではなくパパとの役割が違うため

子どもは、パパよりもママと一緒にいる時間の方が長い家庭が多いことでしょう。

母と子の関係が深まると同時に、安心して、わがままを言ったり、甘えたりすることが多くなります。ママには、強い言葉や感情を出せるのです。

しかし、ママは、いつも全てを受け入れられるわけではありません。時には、ルールやマナーなどを伝えるときに怒ってしまうこともあるでしょう。

そのため、子どもは‟ママは厳しい”と感じることがあり、「ママ嫌い」と言うのです。

一方、パパは仕事で忙い家庭が多いことでしょう。

子どもはパパと遊ぶ時間が限られています。パパと遊ぶことができると、特別で楽しいと感じ、「パパ好き」と言うのです。

でも、本当はママが大好きです。夜寝る前や泣いたとき、困ったときはママがいいという場合も、多いのではないでしょうか。

「ママ嫌い」と言うのは一時的な気持ちです。子どもはママに支えられ、安心して過ごしているのです。

ママとパパの関係が良いため

子どもが「パパ好き」というのは、ママとパパの、お互いを思いやる気持ちを感じるからです。

ママとパパが仲良く過ごし、お互いに優しく接しているのを見ることで、子どもは安心します。

たとえば…

・お互いに「ありがとう」と言う

・パパがママの家事を「やるよ」と言って代わる

・ママが美味しそうなご飯を作ると、パパが「ママすごいね」と言う

ママとパパが思い合うことで、家族の絆が深まります。

子どもは、温かい雰囲気を感じ取り‟パパがいると楽しい”となり、「パパ好き」と言うようになるのです。

パパっ子になるメリット

パパに肩車をしてもらっている男の子
パパっ子の息子を肩車しているパパ

子どもがかわいくて大好きでも、ママも疲れたり、ストレスを感じたりすることもあるでしょう。

しかし、子どもがパパっ子になってくれると、パパに任せられることが増えます。

・パパに預けて出かけることができる

・抱っこをかわってもらえる

・お風呂に入れたり、寝かしつけをしたりしてもらえる

パパに任せられることでのメリットは…

・ママは一人の時間をもつことができる

・ママは家事に集中でき、育児や体への負担が減る

・パパも育児に参加することで、子どもに好かれ、パパとしての喜びを感じることができる

・夫婦で、育児をする中での喜びや苦労を共有できる

・家族仲良く過ごすことで、子どもは安心して自分を表現できる

・家族みんなが、幸せな時間を過ごすことで、将来、子どもは、自分も素敵な家庭を築きたいと思うきっかけになる

「ママが嫌い」と言われても「パパ好き」と言われることで、ママもパパも育児が楽しめるようになるでしょう。

ママは、子どもがあえてパパっ子になるように、

・子どもの前でパパをほめる

・子どもに「パパがいてくれてうれしいね」と声をかける

ことも、良いかもしれませんね。

「ママ嫌い」を乗り越えて!家族の絆を深めるママの対応法

5人家族青空の下で手をつなぎ笑顔で歩いているようす
「ママ嫌い」を乗り越えて、家族の絆が深まって笑顔いっぱい!

「ママ嫌い」といわれると、誰でも傷ついてしまいます。しかも、誰よりもわが子の子育てをがんばっているあなただからこそ、ショックですよね。

言われたときは、まず一呼吸してみてください。

子どもは「ママ嫌い」といっても、本当に嫌いなのではありません。

ママのことが好きで、信頼していて、安心できているから、ぶつけてきているのです。

信頼関係ができているのだと、喜んでいいのではないでしょうか。

まだまだ子どもの言葉は未熟です。感情をコントロールできないだけなのです。

そのことを受けとめられるように、パパっ子になってもらい、パパを頼ったり、息抜きしたりしてくださいね。

子どものことを一番に考えているあなたの心は、パパの出番で安定します。家族の絆を深めることにもつながるでしょう。

家族や友だち、専門家でもよいので、あなたの話を聞いてもらうことも大切です。

▼保育の専門家に相談したい場合は、『ここdeサーチ』で調べることができます。ご参考ください。

ここdeサーチ
ここdeサーチ。子ども・子育て支援情報公表システム。全国の教育・保育施設検索サイト。こどもこそだての情報は「ここdeサーチ」で!

「ママ嫌い」と言われても乗り越えることで、必ず「ママが一番大好き」と言ってくれる日が必ず来ます。

子どもの成長を、優しく見守っていきましょうね。

【カハリー 30代】
元保育士、元幼稚園教諭、元主任。0~6歳のさまざまな子どもの保育を経験。保育園の立ち上げにも携わった。
小学生を相手とする学童保育、体験学習や環境学習、東日本大震災のボランティア活動にもかかわる。
趣味は、細かい作業(裁縫、工作、お弁当作り)、クラシックバレエ歴20年、書道5段・歴12年、コーラス歴7年(結婚式場の聖歌隊の経験あり)、フルマラソン3回完走、自然物好き(多肉植物、草花、昆虫※兄が昆虫博士)、我が子の成長記録を残すこと。
現在は、専業主婦で、男の子と女の子を育てる、2児の母。

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