子どもが『片付け』できるようになる方法

子育て

新人の先生にとって悩みの一つである『片付け』。

私も、新人で初めて年中児の担任を受け持った時、

みんな片付けしてくれなーい!

早く片付けしないと集まりの時間がとれない!

今日はやりたいこといっぱいあるのに!

自分だけが必死に片付けて、子どもたちは遊び続ける又はいなくなる。

しかも自分のクラスだけ。

どうしたらいいんだろう、、、

と悩みました。

“遊ぶのは楽しいけれど片付けはイヤ”

そんな片付けをしない子どもたちへの対応法を、まとめてみました。

「まだ遊びたい」という気持ちに、区切りをつけてあげる

先生が「お片付けの時間よ」というと、たいてい子どもたちは「えーまだ遊びたい」と言うでしょう。

遊びを中断されると、大人でもイヤなもの。

そんな時は…

たとえば「今作っているものができたら片付けしようね」とか、「時計の長い針がどこになったら片付けする?」と自分で区切りをつけさせるとこで、納得し、片付けに移行しやすくなります。

作ったものを置いておく場合は、ルールを決める

また、作ったもを必死に「これ置いておいて!」ということもあります。

特に、ブロックや積み木で作ったものを「置いておいて」と言うことが多いことでしょう。

一生懸命作ったものをすぐに壊すのはイヤなものです。

そんな時は…

置いておける場所なのであれば、そのまま置いておくか、邪魔にならない棚の上に置いておいてもいいでしょう。

でも、ずっと置いておくことで、他の子がそのおもちゃで遊ぶことができないため、「休みの前の日には必ず全部片付ける」などというルールを、子どもたちと決めておいて伝えることも必要です。

誰がどこで遊んでいたか把握しておく

他にも、片付けの時間になると、さっとその場から逃げて、違う場所で遊んでいたりする子もいます。

でも、周りの子どもたちは見ています。

片付けしない子を、先生がどうかかわっているのか。

逃げ出した子を放っておくと、みんな”それでもいいんだ!”となって、先生1人が片付けすることに!

そのようなことにならないためには…

誰がどこで遊んでいたのかを、把握しておくこと。

片付けの時間になって、散らかったままになっていたら、そこで遊んでいた子を呼びに行きましょう。

みんなのお部屋、みんなのおもちゃだから、みんなで片付けようという気持ちも大事ですが、そのような子どももいるため、自分が遊んだところは自分で片付ける、ということも伝える必要があります。

また外にいる子と保育室にいる子、どちらにも片付けの声かけをしなければ、外にいる子はなかなか保育室に帰ってこなかったり、着替えが必要であればより時間がかかったりすることがあるため、それを計算した上で、みんなに声をかけることも忘れずに。

がんばって片付けている子への声かけ

でも、やっぱり片付けってイヤ。

そんな時は…

上手に片付けしている子を、みんなに聞こえるように褒めよう!それを聞いた周りの子も先生に褒められたくて頑張るかも!

片付けの時間を先に伝えて、見通しをもたせる

また、早めに「時計の長い針が〇〇になったら片付けしようね」と先に見通しをもたせることで、自分で遊びをやめる区切りをつけやすくなります。

片付けが楽しくなる方法

片付けを楽しくするには、保育室であれば、ままごとチーム対製作コーナーチーム対ブロック&積み木チームで、どこが一番早く片付けできるか勝負してみましょう。

ゴミがたくさん落ちている時には、「1人20個ゴミを集めた人からご飯の準備をしましょう!」といってみると、キレイになるし、楽しみながら数の勉強にもなります。

「片付けが終わったら、みんなでゲームするよ」などと、楽しみを目標にしてもいいと思います。

片付けも、嬉しいことや楽しいことがあることで頑張れたり、片付けも遊びの一つとしてしたりすることで、”片付けイヤ”ではなくなり、子どもたちはあっという間に片付けちゃうかも!?

しかし、それでも時間がかかることもあるため、散らかり具合を見て、時間に余裕を持たせて、早めに片付けの声かけをする必要があることもあります。

片付けがしやすい環境

他にも気をつけたいことといえば…

片付けがしやすい環境にするとこ。

写真や文字のラベルを付けて、何をどこに片付けるのかをわかりやすくしておくと、いつも同じ場所に片付けることができ、遊びやすくなり、ないものがわかりやすくなります。

またいつも同じところに片付けることで、子どもたちも片付ける場所を覚え、片付けやすくなります。

おもちゃが多すぎると、あれもこれも出して片付けるのが大変です。出すおもちゃは成長に合わせたり、季節に合わせたりして、出したりのけておいたりして、子どもたちが片付けできる量にしましょう。

先生も一緒に片付けをしながら、ブロックは繋げてケースに入れるとか、折り紙はまだ使えるものはシワを伸ばして色分けして入れるなど、片付け方をやりながら伝えることも必要です。

他にも片付けではないけれど安全面として、ハサミやセロハンテープや、踏んだら滑る紙など危ないものを床に置いていたら、テーブルの上に置くことも習慣づけましょう。

おわりに

“片付けってイヤ”

そんな子どもたちが

ちょっとした先生の工夫とかかわり方で

子どもたちの姿がかわるかもしれない!

ぜひそれらを意識しながらやってみてください。

【カハリー 30代】
元保育士、元幼稚園教諭、元主任。0~6歳のさまざまな子どもの保育を経験。保育園の立ち上げにも携わった。
小学生を相手とする学童保育、体験学習や環境学習、東日本大震災のボランティア活動にもかかわる。
趣味は、細かい作業(裁縫、工作、お弁当作り)、クラシックバレエ歴20年、書道5段・歴12年、コーラス歴7年(結婚式場の聖歌隊の経験あり)、フルマラソン3回完走、自然物好き(多肉植物、草花、昆虫※兄が昆虫博士)、我が子の成長記録を残すこと。
現在は、専業主婦で、男の子と女の子を育てる、2児の母。

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